旧吉田医院 ~一日公開記bis

10月13日月曜日、旧吉田医院の内部が一般公開されました。

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(写真:旧吉田医院 内科診察室)




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旧吉田医院は、鳥取の民藝運動を牽引しプロデューサー的役割をになった吉田璋也氏(1898~1972)が1952年の鳥取大火後に再建した木造土蔵風四階建ての病院です。

道の向かいには、鳥取民藝美術館、鳥取たくみ工藝店、たくみ割烹店が並んでいます。この界隈を訪れた際に、

(・・・この、中はどんな感じだろう)

と思っていた方も多いのではなのでしょうか。



2008年10月13日は、初の一般公開が行われました。
診察室や待合室などを実際に見て廻ることができました。


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耳鼻咽喉科の診察室の全体の様子です。
患者さんの入り口は写真の右側になります。


f0157387_1111810.jpg患者用の椅子は、虎尾政治さん製作の椅子です。
これより、一代前の椅子は座面が四角になっており、
ロッキングチェアにリフォームされて使われています。

f0157387_1123450.jpg吉田先生はこちらの椅子に座って診察しました。4輪で、座面は銀杏のかたちに縁が仕上げてあります。

f0157387_1155434.jpg耳鼻咽喉科独特の器具が並ぶ台うは部屋の中央に配置。
その横には、鳥取辰巳木工の家具が置いてあります。今回の公開にあわせて、現在の耳鼻咽喉科の先生をお呼びし、調度を配置したそうです。

f0157387_11163658.jpg医療用道具

私には具体的にどのように使うのかが想像できません。
このままオブジェになってしまいそうです。

f0157387_11213022.jpg診療室にはこんな可愛らしい黒板も掛けてありました。

f0157387_11231616.jpgオペ室。担架巾ほどの手術台を中央に配置。
蓄膿症などの手術を行ったそうです。

f0157387_1124473.jpg手術台には銀杏面の面取りが施されています。
こういう一手間を添えることで、愛される道具として後世でも大事されるのではないか、と思ったりします。

ここで、意匠の仕上げの説明に突入。

f0157387_11294134.jpg天井は”松ベニヤ”の仕様。梁にも面取りがしてあり、末端部はカーブで切ってあります。
こうすることで、梁の印象が和らぎながらも、隅には心地よい緊張感が。
吉田先生は、この仕上げに一方ならぬこだわりがあったそうです。

f0157387_11385638.jpg小児科の診察室にふと置かれた屑箱。
このまま復刻して我が家でも使いたいと思いました。

普通真ん中に穴を開けてしまいそうなところを、入れ口をずらしているのがポイント。
容量を増やすことができます。
入れ口の仕上げも滑らかに縁がカーブになっていて、屑箱然としていないのが素敵です。


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待合室に置かれた椅子



見所が随所にちりばめられた旧吉田医院でした。


そのあとは、吉田歯科の駐車場スペースを利用した、
ハーフオープンカフェで”民藝珈琲”を堪能。
秋晴れの涼やかな風のなか漂う珈琲の香りは絶品でした。

通りを眺めていると、車に乗った人たちが、珍しそうに旧吉田医院の方向をみていました。

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大因州のウェブサイト http://www.daiinshu.co.jp
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by ak-shio | 2008-10-14 09:59 | 因州箋だより

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