土の色

本社の工房にて現代の名工、秋吉保久さんを訪ねました。


今日は雨が降っていたので、吹き込みを防ぐために入り口は閉じられていましたが、
いつものように作業をしている秋吉さんに会うことができました。


この工房にはいつも面白いものが転がっています。
今日、見つけたのは「弁柄」の粉。

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弁柄は、土の中に含まれる鉄分で、日本中どこの土地でも取れますが、
吹田とよばれる地方が特に弁柄の産出では有名です。


ベンガラには、紅殻、紅柄などいくつかの文字であらわされることがありますが、
これはインドのベンガル地方で良質のものが多く産出されていたことに由来します。


実はこのベンガラ。ひとくちに赤といっても、いろいろな種類の色があり、
一見ピンク色のものからかなり黒味がかったものまで多種多様。


コウノトリで有名な城之崎温泉の近くに、
出石とよばれる古い町並みで有名な場所があります。


そこでは、ベンガラを混ぜた土壁を使った蔵をいくつか見かけました。
蔵、といえば倉吉の白壁というイメージがあったので、ピンクの壁は少し衝撃的な発見でした。


(参考文献:吉岡幸雄 『日本の色辞典』 紫紅社 2000)
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by ak-shio | 2007-11-01 16:30 | 因州箋だより

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