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尊い仕事

和紙を漉く仕事には、和紙を漉く以前に原料である楮(こうぞ)などを
紙料(しりょう:紙として漉ける状態)にする工程があります。


今回はそのひとつ、大因州で、水選り(みずより)と呼ばれる工程をご紹介します。
一般的には塵選り(ちりより)と呼ばれる工程です。


なぜ、水選りと呼ぶのか?


それは陸選り(おかより)と区別しているからです。


大方のものは、水選りといって水の中に楮をつけた状態で植物由来の不要分や
ごみなどを取り除きますが、ものによって再度少し水分が抜けた状態の楮を
塵選りする場合を陸選りと呼び分けています。


ただし、完全に塵を除くのは容易なことではなく、
水選りには、終わりがないとも言えます。


その昔、家族総出で和紙をつくっていたころ、塵選りは一般的に
祖父母がすることが多かったそうです。


私が手すき和紙の研修でお邪魔している西村さんの工房でも、
塵選りばおばあさんがされていました。
やはり、塵が残っていると漉きの仕事がうまく運ばないわけで、
この塵選りという作業、信頼関係あってこそ、そして何より根気の仕事だと思います。


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(撮影:大因州 水選りの作業場より)

by ak-shio | 2007-11-02 09:30 | 因州箋だより

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